実地医家のための診断シリーズ・6 対談
輸血問題をめぐって
徐 慶一郎
1
,
長洲 光太郎
2
1関東逓信病院臨床検査科
2関東逓信病院外科
pp.884-887
発行日 1965年7月20日
Published Date 1965/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203668
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長洲 今日は血液型,血清肝炎,これに関連してVirusについて,徐部長のお話をうかがいたいと思いますが,最初に実際輸血をする場合に血液型というものをどの程度に調べたらいいかということ.
徐 供血者と受血者の間に型の不一致がないことを必ずたしかめなければならないのですが,それにはクロスマツチが必要です.両者の血球と血清を分けて相互に反応させてみるので,これで凝集反応が起らなければ,型の名称はわからなくても,とにかく不一致はないことだけは確実です.型にはAB型,Rh型MN型等多数ありますが,それ等のどこに属するか不明でも,不適含がなければ輸血して差支えないのですから,
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