Japanese
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特集 脳・頸部・胸部の症例
肺門部石灰化淋巴腺の気管支内穿孔によつて再燃した左上葉結核の1切除治癒例
A case of left upper lobe resection for intrabronchial perforation lead to the calcified hilar lymph tuberculosis
宇野 勝丸
1
,
中島 泰久
1
,
三浦 昭彦
1
,
辛島 匡士
1
Katumaru Uno
1
,
Yasuhisa Nakajima
1
,
Akihiko Miura
1
,
Kyoji Karasima
1
1国立中津療養所
pp.1267-1270
発行日 1964年9月20日
Published Date 1964/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203432
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はしがき
成人肺レ線写真の明らかなリンパ腺石灰化像はじゆうらいしばしば初感染巣における1つの臨床的治癒像として,免疫学的な立場から看過放置されることが多かつた.しかるに最近肺の直達療法が盛んに実施されるようになつて,肺門リンパ腺を直接検索できるようになるとレ線上明らかな石灰化像を示しているにもかかわらず,一部はなお乾酪化し転移源としての性格をそなえているような例に遭遇することが多い.これが気管支内に穿孔した場合当然管内性転移が考えられるわけであるが,その一好適例を左肺上葉切除例において確認することができたのでここに報告する.
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