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講座 手術の実際
左鎖骨下動脈直下より腎動脈にわたる解離性大動脈瘤の手術
Surgical treatment of dissecting aneurysm of descending aorta extending form left subclavian to renla arteries
高橋 雅俊
1
Masatoshi TAKAHASHI
1
1東京医科大学外科教室
pp.1100-1104
発行日 1964年8月20日
Published Date 1964/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203402
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はじめに
大動脈瘤はその形状によつて嚢状,紡錘状および解離性に分類されているが,このうち解離性大動脈瘤の特徴は,だいたい70%が心嚢や後腹膜に破裂して死亡するものが多い2),残余の30%が慢性解離性大動脈瘤(healed dissecting Aneurysm)3)として生存しているにすぎない.私どもは最初腹部に腫瘤をふれて腹部大動脈瘤の疑いで精査した結果,胸腹部解離性大動脈瘤と診断,代用血管移植によつて好結果を得た1症例について報告し,とくに手術手技上の問題点について言及したい.
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