Japanese
English
論説 胃初期癌
胃初期癌の概念
The Conception of Early Gastric Cancer
田中 早苗
1
,
清水 準也
1
,
岡島 邦雄
1
,
小林 淳一
1
,
岩藤 隆昭
1
,
榊原 宣
1
Sanae TANAKA
1
1岡山大学第1外科教室
pp.443-446
発行日 1964年4月20日
Published Date 1964/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203299
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はじめに
胃癌は,その初期において無自覚であり,たとえ症状を訴えるにしても胃癌に特有な定型的症状がないために他の胃疾患と誤られて手おくれになることが多い.最近これら無自覚的胃癌の発見を目的とした胃の診断法がおこなわれるようになり,これら無自覚的胃癌患者がわれわれのもとへ手術を希望してくるようになつたので,以前は偶然の機会にしかみられなかつたような初期の胃癌が手術対象となるようになつてきた.そこでわれわれは,教室の胃癌手術例を対象として検討し,われわれが取扱つた症例から眺めた初期癌の概念についてのべてみたい.
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