増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017
分類
食道アカラシアのX線分類(radiographic classification of esophageal achalasia)
高木 靖寛
1
1芦屋中央病院内科
キーワード:
食道アカラシア
,
拡張型分類
,
拡張度分類
Keyword:
食道アカラシア
,
拡張型分類
,
拡張度分類
pp.716
発行日 2017年5月24日
Published Date 2017/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403201054
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定義
食道アカラシアのX線所見は,食道の拡張,残渣や造影剤の食道内停滞,胃移行部の平滑な狭窄像“bird's beak”(鳥嘴状),胃泡の消失,同期性異常収縮波などで,発泡剤や鎮痙薬を投与せずに撮影される.X線造影像による分類では拡張型分類と拡張度分類がある.従来,拡張型は1)紡錘型,2)フラスコ型,3)S状型に分類されていたが,現在では1)2)をまとめて,①直線型(straight type ; St type)(Fig. 1a),②シグモイド型(sigmoid type ; Sg type)(Fig. 1b)に分けている.さらに②は食道の蛇行が強くL字型を呈するものを進行シグモイド型(advanced sigmoid type ; aSg type)と亜分類している1).
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