外国文献
妊娠間の外科的合併症,他
pp.828-831
発行日 1963年6月20日
Published Date 1963/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203110
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Burkhart,K.P.&Mule,J.G.:Coarctation of the aorta and pregnancy.Am.J.Obst.Gyn.85(4):535-537,Feb.15,1963.文献を集めると妊娠に合併したcoarctは150例ある.10000回の分娩に1例ほどの頻度であろう.著者は2例を経験.18歳黒人女,妊娠4カ月で始めて来院,5,6カ月と血圧亢進,眼底vasospasmあり前子癇の治療無効で血圧亢進し股動脈の拍動ふれない.それでcoarctと気づいた.分娩後coarct切除,全治.第2例26歳黒人女,妊娠3カ月で来院,上肢血圧180/100,下肢血圧120/0でレ線学的にcoarctと診断,手術的に分娩し,のちcoarct手術予定.
Pestelek,B.&Kapor,M.:Pheochromocytoma and abruptio placentae.Am.J.Obst.Gyn.85(4):538-540,Feb.15,1963.妊娠に合併した褐色細胞腫(褐)は40例ほど文献に見あたる.その50%が分娩当日に高血圧クリーゼで死亡している.分娩前に診断,手術,無事分娩したのは3例のみだろう.褐のうち最も注意すべきであり,高血圧を伴う妊娠末期には常に褐を鑑別する用意が必要である.著者例は36歳,内出血ショックで入院.
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