Japanese
English
発行日 1948年5月15日
Published Date 1948/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906319
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妊娠時の處置は,母親の月經が閉止して彼女が妊娠したといふ事に氣が付くと同時に始まるものであります。この處置が日本國中の妊婦に最大の安全性を與へるためには,妊婦各自が少くとも2囘醫師に完全な健康診斷をして貰ふ必要があります。最初の健康診斷は妊婦が妊娠してゐるのではないかと疑惑を抱き始めたら直ちに受け,2囘目のは,妊娠の最終月に受けるべきであります。最初の健康診斷の際,醫師はそのまゝ放つておけばお産の時に,非常な危險,若しくは生命すら奪う怖れある異状を發見することが出來るのであります。適切な健康診斷によつて發見される併發症は,中毒症,心臟病,結核病,梅毒,化膿症,腎臟病,及び狹窄骨盤等であります。これ等の異状を早期に發見し適切な治療を施せば,妊婦の危險は非常に輕減するでせう。
助産婦は妊婦の完全な健康診斷が何々を包含するものであるかをよく知つてゐねばなりまぜん。健康診斷を行ふ場合その檢査一つ一つの重要性を助産婦が認識してゐれば,それをよりたやすく患者に説明出來るのであります。助産婦は醫師が診察の際に行ふ色々な事を患者に豫め説明して,診察に對する豫備知識を患者に與へねばなりません。それ等は次の樣なものを包含いたします。
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