紹介
趾間乾癬,他
pp.104
発行日 1962年2月1日
Published Date 1962/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203216
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白色乾癬(white psoriasis)といわれている病型は趾間に生じた角質増殖性乾癬のことである。中年あるいはそれより高齢の乾癬患者において趾間(稀に指間)に頑固な浸軟性の斑を生じ,趾間白癬と誤診されるのが普通である。真菌検出は常に陰性であり,組織学的検査は乾癬と一致した所見を示す。注目すべき変化は角質層で,このものは種々の程度の肥厚と緻密性を示し,部分的にあるいは非典型的に不全角化を生ずる。結局,趾間の白色乾癬すなわち角質増殖性乾癬は,慢性間擦性乾癬の顕著な一型で,その臨床的特徴は罹患する解剖学的部位によつてそのような影響を受けるのであるといえる。
(Waisman, M.:Arch. Dermat.,84,733,1961)
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