学会印象記 第16回日本医学会総会印象記・2
整形外科(第1日)
泉田 重雄
1
1慶大医学部整形外科
pp.820-821
発行日 1963年6月20日
Published Date 1963/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203107
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風はいささか冷いが快晴の4月3日,第36回日本整形外科学会総会は第16回日本医学総会,第25分科会として,有原会長司会の下に大阪毎日ホールにおいて,定刻に開会された.この第1日の演題は誌上発表をも含めて61題の多数にのぼり,内容も植皮,骨・軟骨の病理・病態,軟部および骨腫瘍,骨折,リウマチ,癩,頸腕症候群,腰痛,椎間板ヘルニア,脊椎分離症等極めて広汎多岐にわたり興味ある業績が報告された.
植皮の問題は松波氏(名市大整)の一題のみである.実験的同種皮膚移植における生着率,表皮,結合織の再生状態等について報告されたが,追加討論にもあつたように,同種移植では数週,数ヵ月後壊死脱落するものが尠くないので,長期間の観察が望まれる.
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