特集 手こずつた症例―私の経験した診断治療上の困難症(Ⅱ)
胃平滑筋肉腫
梶谷 鐶
1
,
山田 肅
1
1癌研究会附属病院
pp.843-847
発行日 1962年8月20日
Published Date 1962/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202955
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胃悪性腫瘍の大部分は癌であつて非癌悪性腫瘍は稀である.癌研外科において1946年より1960年までに手術された胃癌患者は2632例であるが,胃肉腫は32例にすぎず,この中平滑筋肉腫は8例であつた.ここに紹介する胃平滑筋肉腫の1例は再発を繰返しつつ3回にわたる手術によつて現在7年余を経過した珍らしい症例である.
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