Japanese
English
症例
巨大な腎嚢腫を思わせた悪性腎混合腫瘍の1例
A case of mixed tumor
黒住 公明
1
,
梶木 郁夫
1
,
馬場 隆義
1
Kimiaki KUROZUMI
1
,
Ikuo KAJIKI
1
,
Takayoshi BABA
1
1岡山済生会綜合病院外科
pp.601-603
発行日 1961年6月20日
Published Date 1961/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202787
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腎に発生する胎生混合腫瘍は,1872年Eberth1)により始めて記載されて以来数多くの報告があり,本邦においては中山2)が腎臓胎生腫として報告して以来,上野3),黒田4),西5),栗本—根岸6),原7),板野—金野8)等160例にあまる報告に接する.しかしながらその大部分は小児に発生したものであつて,成人になつて発生したものはわずか数例にすぎない.
われわれは最近,64歳の男子で,約10年前より左側腹部に大なる腫瘤形成を自覚するも,何等障害なきため放置し,手術により始めて悪性腎混合腫瘍と判明した1例を経験したので報告する.
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