Japanese
English
綜説
調節呼吸下に行なう気管支鏡検査に関する研究
Studies on the bronchoscopy performed under the controlled respiration
小川 次男
1
Tsugio OGAWA
1
1昭和医大外科
1Depertment of surgery. showa medicl college
pp.23-31
発行日 1961年1月20日
Published Date 1961/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202700
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緒言
気管支鏡検査を局所麻酔下に行なうことは,熟練した検査医にとつては何らの支障を来たすことはない.しかしながら挿管の難易,検査医の熟練度によつては,患者に与える精神的並びに肉体的不安が大きいこと,および咳嗽刺激,検査を妨げる反射,更に使用する局所麻酔剤すなわちコカイン,キシロカインなどの急性中毒の危険を無視することができない.
局所麻酔下に安静に行ない得ない小児に対してはエーテル麻酔の外に,ラボナール臀筋内注入法または点滴静注法1)2),冬眠法の応用3)などが報告されている.
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