Japanese
English
綜説
消化吸収面からみた生理的再建(B.Ⅰ型及びB.Ⅱ型)に関する検討—殊に代用胃造設手術を中心として
The Evaluation of Physiological Reconstruction (Billroth Ⅰ type and Billroth Ⅱ type) by Digestibility Trial: With Particular Reference to Constructive Operations of Substitute Gastric Reservoir
山本 隆彥
1
Takahiko YAMAMOTO
1
1京都府立医科大学峯外科
pp.905-911
発行日 1960年11月20日
Published Date 1960/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202670
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緒言
胃切除ないしは胃全摘後の吻合再建方式は大別して食餌が残胃又は食道から十二指腸を通過して行くB.Ⅰ法と十二指腸を通過せず直接空腸に移行するB.Ⅱ法との二つの型式があり,その中いずれをとるべきかは,従来主として手術手技としての安全性や難易の面と術後愁訴の面から長年論議せられてきたところである.
わが教室においては諸家とは全く別個の方法で代用胃に重点をおき,種々なる胃全摘出術式を行い,その欠点を改良しつつ術式の改善に努め,胃超亜全摘術及び上胃成形術を創案するに至り,その研究成果は第60回日本外科会総会において,峯教授より発表せられたところであるが,消化吸収面に関しては生理的通過径路をとるB.Ⅰ法の型式の方がおおむね良好であつた.
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