Japanese
English
薬剤
整形外科領域に於けるアクロマイシン,アクロマイシンVの応用について
On the application of Achromycin, Achromycin-V in the orthopedic field
高山 瑩
1
,
佐藤 二郞
1
,
井上 仁
1
,
朝日 弘正
1
,
小熊 嘉夫
1
,
小沼 三郞
1
AKIRA TAKAYAMA
1
1慈恵医大整形外科
pp.1059-1066
発行日 1958年11月20日
Published Date 1958/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202271
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緒 言
抗化膿性物質の進歩は細菌感染症の治癒率を著しく上昇して来た.しかし現在抗化膿性物質の使用にあたり,その感染菌が抵抗性を獲得するようになつてきた事は衆知の事である.
我が教室で昭和29年以来,細菌感染症の感性を検査した所,第1図の如くで現在相当な抵抗性を得ている菌が多数現われている.そこで薬物に対して抵抗性をもつ菌に対して,より強力な効力を有するような薬物の必要を痛感せざるを得ない.さてLederleの研究者達がAureomycinから化学的に接触水素添加,或は醗酵によつて作つたTetracyclin(アクロマイシン=AcM或はAcM-V)は各種の細菌に対して示す抗菌スペクトルが広く,且つ副作用の極めて少ない点が特徴とされているので,吾々は整形外科領域に於ける臨床効果について混合感染を有する結核性瘻孔10例と骨膜骨髄炎8例計18例について観察した.
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