Japanese
English
薬剤
心臟手術々後のカルニグンの使用経験
Experiences with application of "Carnigen"after the cardiac operation
待山 昭二
1
,
別府 俊男
1
Syoji MACHIYAMA
1
,
Toshio BEPPU
1
1東京女子医科大学外科学教室
pp.911-922
発行日 1958年9月20日
Published Date 1958/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202248
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
1.緒言
心臓手術の術後には往々高度の低血圧を来しその治療には輸血,昇圧剤等が使用されるが,必要以上の輸血は低下した心力に却つて有害な影響を来す場合があるので常に輸血にのみ頼るわけにはゆかない.従つて昇圧剤の使用も亦甚だ重要である.昇圧剤としてはアドレナリン系の薬剤がよく用いられて有効であるが,その作用が激しく且つ持続時間が短く,また多くの場合伴つている頻脈を更に助長する傾向にあるためにその使用には非常な慎重を要する.著者等は最近この様な心手術々後低血圧症へのカルニゲンの使用経験を得たのでその2〜3の症例につき報告する次第である.
Copyright © 1958, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.