Japanese
English
検査法
肝臓並びに胆道外科に必要なる検査法(其の2)
Clinical examination forhepatic surgery
飯島 登
1
Noboru IIJIMA
1
1東京大学木本外科教室
1Department of surgery school of Medicine Tokyo University
pp.871-873
発行日 1958年9月20日
Published Date 1958/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202239
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レ線検査法
濃厚な胆汁の充満した胆嚢,殊に所謂(Limybile)が存在する場合,またその壁の著しく肥厚した胆嚢で石灰化を示すものに於いてはレ線単純撮影のみで胆嚢の影像を読みとることが極めて稀にはある.また胆道外科で重要な胆石症に於いてはレ線的に結石を直接証明するにはその化学的組成と周囲のメヂウムとの二つの条件が造影に密接な関聠を有することは勿論である.即ち水のレ線吸收率を1.0とすれば炭酸石灰15.15,ビリルビン石灰1.015,ヒヨレステリン0.504であるから石灰層の含有量大なる程レ線吸收率が高く従って単純撮影によって証明し易い之に反してヒョレステリン,ビリルビン成分の多い程レ線証明が困難となるわけである.そして幸運にも単純撮影によつて造影された場合その結石はしばしば多数の層から成立つた美しい輪状構造を見ることが多い.
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