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第84回北陸外科集談会(32.9.30)
pp.578-579
発行日 1958年6月20日
Published Date 1958/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202204
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盲腸における単純性潰瘍の1例
農協滑川病院外科
鶴井源太郎
43歳,男,会社員
盲腸周囲膿瘍の臨床診断のもとに開腹した所盲腸自身が巨大なる円形潰瘍(3×5cm)を呈し,その底に更に大豆大から小豆大の小潰瘍が4コ存在していた.組織学的には単純性炎症性潰瘍で盲腸壁は全般に肥厚して結締織の増殖があり粘膜下層には炎症性浮腫が著るしく白血球が瀰漫性に浸潤し潰瘍底に近い小動脈には閉鎖性の動脈内膜炎を伴つていた.特異性炎症像及腫瘍の所見はなかつた.
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