Japanese
English
綜説
イレウス時に於ける乏尿機序について
The Cause of Oliguria in acute Intestinal Obstruction
代田 明郞
1
,
山崎 泰弘
1
,
村田 耕治
1
,
井出 裕雄
1
,
平間 毅
1
,
橋谷田 一郞
1
,
長野 政雄
1
,
小泉 俊郞
1
,
石田 茂年
1
Akiro Shirota
1
1日本医科大学松倉外科教室
1Matsukura's Clinic of Surgery, Nippon Medical College
pp.101-122
発行日 1957年2月20日
Published Date 1957/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201934
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Ⅰ.緒言
イレウス死因の本態に関しては中毒説,細菌説,塩化物減損説,体液減損説,神経性反射刺戟説,機械的心臓障碍説等幾多の学説があるが,1922年Gerard1)がヒスタミン中毒説を唱えてより本説はイレウス死因の本態として多大の興味を呼び或は毒物の本態に関し或は毒物の発生機転に関し幾多の重要なる研究業績が発表されるに至つた.
かくして毒物の発生機転はさておき,毒物の本態に関してはヒスタミンを主とするところの一群の毒物即ち所謂イレウス毒素と総称せられる一群の毒物が生体内に発生してそれによるところの中毒症状であるとの見解はこれまでイレウスを説くものゝ一般に認めるところとなつていた.
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