Japanese
English
特集 吐血と下血
症例
高度の腹直筋離開を件う早産児臍帯ヘルニヤの一治験例
A case of hernia into the umbilical cord with high grade rectus muscle diastasis at premature birth
近藤 芳夫
1
,
石井 好明
1
,
加藤 二郞
2
1東大分院外科御殿場市富士病院外科
2御殿場市富士病院産婦人科
pp.1028-1029
発行日 1956年12月25日
Published Date 1956/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201910
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- Abstract 文献概要
臍帯ヘルニヤはGruber,Thudichum,Lindfo—rs等に従えば概ね5000回の分娩に1回経験される奇型であるが,我々臨床家を訪れる機会は甚だ少く,我国の報告例は70例に満たず,その中,手術成功例は20例,手術死亡率は50%で,欧米に於けるZeitlin,Gross等の成績も略々同様の比率を示している.我々は最近9カ月早産児の臍帯ヘルニヤの1例を経験し生後24時間に一次的根治手術を行い救命し得たので報告する.
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