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綜説
化膿性骨髄炎の抗生物質療法に対する感応錠の応用について—第2報 混釈培養成績並びに抗生物質投与中の菌の消長に就いて
"The Use of Sensitivity-Tablets on the Antibiotic Treatment for the Pyogenic Qsteomyelitis"
佐瀨 昭
1
,
東梅林 博
1
Akira SASE
1
,
Hiroshi SHIOJI
1
1岩手医科大学整形外科教室
1Department of Orthopedic Surgery
pp.543-548
発行日 1956年8月20日
Published Date 1956/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201837
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緒言
近時諸種抗生物質の発達により,外科領域における細菌性疾患に好んで使用され可成りの治療成績をおさめているにかゝわらず,化膿性骨髄炎特にその慢性症における化学療法が殆んど初期の目的を達し得ないのは病巣周囲組織の変性がその重大因子とは考えられているが,その他に抗生物質使用上の技術的操作に欠陥があるものと思われ,我々はこの究明にあたつて来た.
既に数回に亘り抗生物質の無批判投与に対して警句を発して来たが,これ等抗生物質に対する起炎菌の耐性検査は,その技術操作が複雑であり,その為従来の臨床応用は殆んど不可能とされていた.感応錠の輸入により簡単に起炎菌の感受性測定が可能となり,臨床に広く一般に使用されて来ている.我々は第1報において感応錠を使用し起炎菌の感受性測定及び感応錠検査威績と稀釈法成績とを比較する事により数的関係をあきらかにして報告した.(臨床外科10巻9号)
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