症例
Ganglioneuromaの吟味
勝見 正治
1
,
眞部 克巳
1
,
島崎 昌義
2
Masaharu KATSUMI
1
1大阪大学医学部第一外科学教室
2大阪大学医学部第二病理学教室
1Depertment of 1st Surgery, School of Medicine, Osaka University
pp.288-290
発行日 1956年4月20日
Published Date 1956/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201798
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緒 言
1870年Loretzにより交感神経節より発生したGonglioneuromが始めて報告され,1891年Ma—rchardが副腎より発生した腫瘍で胎生期自律神経系統と構造を一にするものを報告し,其の後1910年WrightによりGanglioneuromaは中枢,末梢,交感神経は勿論,神経組織の一部又は之からなつている副腎,頸動脈毬,尾骨腺及びZuckerkandl氏器官よりも発生するものであるという今日の概念が確立せられ,以来Ganglioneu—romaに関する多くの報告をみるが尚稀なものであり,我々は脊椎カリエスを疑わしめた其の1例に遭遇し詳細な組織学的検索を行なつたので報告する.
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