Japanese
English
綜説
整形外科領域に於けるハイドロ・コーチゾン(コートリル)の局所使用
The local use of Hydrocortison in plastic surgery
吉野 良平
1
,
中島 勇
1
,
林原 明朗
1
,
尾辻 浩二
1
,
村岡 斌
1
Ryohei YOSHINO
1
1大阪大学医学部整形外科
1Department of plastic surgery, Osaka University medical school
pp.93-96
発行日 1956年2月20日
Published Date 1956/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201764
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1949年Henchにより関節リウマチに於けるコーチゾンのすばらしい効果が報告されて以来,経皮又は経口投与した場合のコーチゾンの抗リウマチ効果は過去数年間の夥しい報告で証明されているが関節炎を起している関節腔内に直接使用した場合の記載は少ない.副腎皮質ホルモンを直接リウマチ性関節炎を起している関節内に注入したのはThornが最初の様である.彼は1950年関節リウマチ患者の膝関節にハイドロコーチゾン10mgを注入し迅速な局所効果を認めた.しかしこの局所効果と共に一般症状の改善があつたのでこの作用は全身性であつたものと考えた.同じ頃Hollander,Freyberg等はそれぞれ数例の関節リウマチの膝関節にコーチゾンを注入してみたが主観的,容観的症状に何ら一貫した変化が認められず殆んどの例に実際的な価値を認めなかつた.
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