Japanese
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特集 偶發症との救急處置
救急処置に際しての藥物冬眠—附 内分泌機能の変化
Pharmakologischer Winterschlaf bei Behandlung der Notfällen unter besonderer Berücksichtigung der innersekretorischen Funktionen
桑原 悟
1
Satoru KUWABARA
1
1東大(清水外科教室)
1Universittität zu Tokyo
pp.819-830
発行日 1955年11月20日
Published Date 1955/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201709
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緒論
H.Laborit,P.Huguenard両氏にはじまる人為冬眠ないし薬物冬眠は救急処置のひとつとして生れた.まず,氏らはショック問題をとりあげ,ことに出血性ショック,外傷性ショックにたいする処置としては本法を動物実験的に臨床的(インドシナ戦線における最近の報告)に応用し効果を認めている.
K.Steinbereithner氏らは,明に,積極的低体温を講ずることを禁忌としている.この点に関しては本法発見者もすでに注意し著者らも,これを経験し,すでに度々発表したところである.いいかえるとショック防圧のためには低体温はさほど必要でなく(心臓外科は別として)すなわち薬物冬眠だけで充分であるという.
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