Japanese
English
綜説
小児のイレウス
Intestinal Obstruction in Infants
齊藤 淏
1
,
松田 尚泰
,
橫瀨 武正
Saito Kiyoshi
1
,
Matsuda Naoyasu
,
Yokose Takemasa
1日本医科大学齊藤外科教室
1Surgical Clinic of Nippon Med. College
pp.323-327
発行日 1955年5月20日
Published Date 1955/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201611
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小児のイレウスは成人のそれに比べて死亡率は高く,特異なものがあるのみならず,最近の少くもイレウスに対する治療方法から新しく見なおしてみる必要があると考える.筆者等は昨年日本全国175病院の過去20年間(昭和10〜28年)の経験例を集めることが出来た。その集計中の小児イレウスについてみると,全イレウス12,006例中で生後9歳までの症例は2.174例(18%),すなわち全体の大凡1/5を占めている.
次にイレウスの各種類別にみると,小児のイレウス例中で最も多いものは腸重積症1,482例であつて,67%を占めている.癒著屈折性イレウス及び腸管内異物によるイレウス例は之につぐが,何れも僅かに7%にすぎない.
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