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綜説
九大整形外科教室に於けるVaridaseの使用経験について
Experiences of Varidase
山本 眞
1
,
八木 正
1
Makoto YAMAMOTO
1
,
Tadashi YAGI
1
1九州大学医学部整形外科教室
1Orthopedic Surgery, Kyushu University
pp.371-375
発行日 1954年6月20日
Published Date 1954/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201450
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1933年Tillett及びGarner等は,溶血性連鎖状球菌の培養濾液中に,人血清中のオイグロブリンの有する線維素溶解物質を賦活せしめ,凝固人線維素を液化する酵素Streptokinase及びデスオキシリボ核酸蛋白を加水分解するStreptodornaseを発見し,Tillett,Sherry等が,この両酵素が血胸,血腫,膿胸等の線維性,化膿性の浸出液に溶解的に作用し,又各種の外科的感染症に対して局所的に有効である事を報告して以来,酵素の利用による新しい治療面が開かれてきたのであるが,私達は最近American-cyanamid会社Lederle研究所のVaridaseを試用し,使用例20に達したので一先ずその経験について御報告してみたいと思う.
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