Japanese
English
今月の小外科・17
破傷風の治療に就て
Treatment of Tetanus.
山本 八洲夫
1
Yasuo YAMAMOTO
1
1濟生會中央病院外科
1of Surgery Saisei-kai Central Hospital
pp.433-434
発行日 1951年9月20日
Published Date 1951/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200892
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- Abstract 文献概要
化学療法の最近の進歩はまことに見覚ましきものであり全く應接にいとまなき有樣であるが破傷風はそれにも拘らず依然として難治であり根本的な治療法の確立されていない疾患の一つである.從つてその治療法に就ても万人百説で各人意見を異にするものゝ樣であるが簡略に大凡その治療に就て述べてみる.
早期発見 本症の治療の第一として症状の詳細なる観察により早期発見と共に直に適切なる治療に移ることである.初期に極めて軽度の開口困難のみを訴えることが往々あるから注意を要する.又初発症状が軽いからといつて予後を軽視してはならぬことはいう迄もない,突如として激烈なる全身痙攣を惹起して症状が悪化する傾向がある.
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