Japanese
English
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ペニシリンの作用延長に関する臨牀的研究
Clinical Studies on the Prolongation of Penicillin Action
早田 武
1
,
藤井 浩
1
Takeshi SODA
1
,
Hiroshi FUJII
1
1長崎醫科大學外科第一教室
11st Faculty of Surgery, Nagasaki Medical College
pp.263-265
発行日 1951年6月20日
Published Date 1951/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200829
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I 緒言
ペニシリン(以下Pとす)による化学療法は本邦に於ても既に長足の進歩を遂げ,全身的或は局所的に投與されて各方面に驚異的の威力を発揮しつつあるが,全身療法として今日施行される筋肉内間歇注射療法には,頻回注射による愚者の苦痛,安靜及び安眠の妨害,医師側の煩瑣,入院の必要等種々の欠陷がある.
之を補うために内科,泌尿科方面では油蝋P並にアルミニウム油性プロカインPが広く使用されているが,此等は外科領域に多いブドー状球菌に対しては,往々にして無効に了る場合が少くない.余等は其原因を探求すると共に,外科領域に有効適切なるP作用の延長策を種々檢討して,聊か興味ある成績を得たので茲に簡單に報告する.
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