Japanese
English
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日米医学教育連合協議会(麻醉学)に出席して
On The Joint American-Japanese Conference on Medical Education.
淸水 健太郞
1
,
山村 秀夫
1
Kentaro SHIMIZU
1
,
Hideo YAMAMURA
1
1東京大學醫學部淸水外科教室
1Surgery of Tokyo Univ.
pp.481-486
発行日 1950年10月20日
Published Date 1950/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200702
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7月20日から,3週間余りに亙つて開かれた「日米医学教育者協議会」,其実は米國の知名教授らの,各々專門の講演を,日本の各大学を代表する教職にある人々が,出席簿のもとに,毎日朝9時から午後4時迄,傾聽するという会である. 平生雜務に忙しい先生方の,書き入れ時の夏期休暇中のことではあり,暑い処を遠方から出て来なければならなかつたので,始めは「御苦労樣なことです」等いう樣な挨拶がお互いに交わされていた.
私は帰朝早々とはいえ,既に麻醉の方に登録されていたので,その方に出席,おまけに通訳の大任を負わされた. 講演者はRhode Island Hospital,の麻醉科主任,且米國專門家試驗委員として麻醉を受持つているDr. Meyer Saklad. 出席者は34名,始めの3日を東大,後の3週間を慶應の臨床講堂で行われた. 麻醉という学問,敢えてこゝにDr. Sakladに從い学問というのであるが,これは日本に新しいものであり,聞く処ことごとく有益である乍りでなく,Dr. Sakladの額に汗して話す熱心と,その名調子とに,演者聽講者35名の呼吸ピツタリと合つて,前後3週間尻あがりの成功裡に講演を終つたのは,何としても喜ばしい事であつた.
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