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同種並に異種骨移植に對する血清の活用
河村 謙二
1
1京都府立醫科大學
pp.10-13
発行日 1947年7月10日
Published Date 1947/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200216
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血清を抗原として抗體の産生を起さしめるに當つて,その抗原の種類,數量及びその用ひ方の如何によつて抗體の産生を容易に變動せしめ得ること--從つて或一種の異種蛋白に對する抗體産生を抑制したり,或は阻害したりすることが出來る。
之はKarsner,Ecker,Daerr,Berger等の1920年及び1922年に發表した血清による「過敏性シヨック」に關する成績及び私の之に基づいた數種の「過敏性シヨック」を對照として實驗や,之を應用して行つた移植實驗の成績等から瞭にその可能性が想定せられるのである。
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