症例報告
パイヤー氏病の1例に就て
今井 五郞
1
1千葉醫科大學中山外科
pp.44-46
発行日 1947年4月25日
Published Date 1947/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200206
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1. 緒言
パイヤー氏病とは結腸の肝竝に脾彎部特に後者に於ける強度の屈曲と周圍の癒着に因つて生ずる良性の慢性腸狹窄症状を呈する疾患である。
1905年パイヤー氏が系統的に報告したものであるが,斯くの如き症状を呈する疾患に就いてはBraun,Zeidler,A. v. Bergmann,Terrier,Poirier,Walther,Routier氏等が報告したことがあるが,獨立疾患として發表したのはパイヤー氏である。
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