Japanese
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特集 外科切除適応の境界領域—Borderline resectable cancerへの対応
がん種別の治療指針
胃癌
Treatment strategy for borderline resectable gastric cancer
山形 幸徳
1
,
八木 浩一
1
,
愛甲 丞
1
,
清川 貴志
1
,
西田 正人
1
,
山下 裕玄
1
,
森 和彦
1
,
野村 幸世
1
,
瀬戸 泰之
1
Yukinori YAMAGATA
1
1東京大学医学部附属病院胃食道外科
pp.1336-1339
発行日 2014年11月20日
Published Date 2014/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200109
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【ポイント】
◆胃切除のborderlineとして,①cM0でcStage Ⅲ以下であると考えられるが,切除に困難を伴うことが予想される場合,②cM1でcStage Ⅳであると考えられるが,M1の因子が限局していたり,前治療が奏効したりといった要因でR0切除が可能である/可能になったと判断される場合,が考えられる.
◆具体的には,①は(1)局所進行(T4b)症例,(2)大型3型・4型胃癌症例が,②は(3)M1因子が腹腔内洗浄細胞診陽性(CY1)のみである症例,(4)大動脈周囲リンパ節(No. 16a2, b1)転移症例,(5)一部の肝転移症例,といった疾患群が挙げられる.
◆補助療法の進歩により,胃切除のborderlineは変化しつつある.
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