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特集 サルベージとコンバージョン―集学的治療で外科手術に求められるもの
各論
肝転移―切除不能大腸癌に対するconversion therapy―CareからCureへのconversion
Conversion therapy for initially unresectable colorectal liver metastasis―Conversion from care to cure―
林 洋光
1
,
坂本 快郎
1
,
宮本 裕二
1
,
黒木 秀幸
1
,
東 孝暁
1
,
坂本 慶太
1
,
新田 英利
1
,
今井 克憲
1
,
近本 亮
1
,
石河 隆敏
1
,
別府 透
1
,
馬場 秀夫
1
Hiromitsu HAYASHI
1
1熊本大学大学院消化器外科学
pp.454-460
発行日 2014年4月20日
Published Date 2014/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407105017
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【ポイント】
◆切除不能大腸癌肝転移は全身化学療法(care)が主体となるが,転移巣が化学療法の奏効により根治切除術(cure)へ移行(コンバージョン)できることがある.
◆コンバージョンにより根治が期待でき,化学療法後にR0肝切除が可能となれば積極的に肝切除を考慮すべきである.
◆画像上消失した病巣でもviableな癌病巣の残存を認めるため,肝切除を行うことが推奨される.
◆化学療法による肝毒性(オキサリプラチンによる類洞拡張,イリノテカンによる脂肪性肝炎など)が報告されており,コンバージョンを行う際には十分な休薬と術前リスク評価を行うべきである.
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