特集 サルベージとコンバージョン―集学的治療で外科手術に求められるもの
扉
pp.395
発行日 2014年4月20日
Published Date 2014/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407105007
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サルベージ手術とは,がんの根治目的で行った放射線あるいは薬物療法などのあとに,病巣が消失しなかったり,消失したものの再燃したりした場合にR0切除を目的として行う外科治療と一般的には考えられている.一方,コンバージョン手術とは,薬物療法から外科的切除へといった治療方法の変更に伴う手術と考えられる.切除不能であった病変がdown stagingしたが切除以外では根治の望めない場合などは,いずれにもあてはまるものと思われる.
いずれにしても放射線や薬物療法など手術以外の治療法の進歩と普及に伴い,今後増加していくことが予想される.本特集では,その考え方,意義を整理し,現時点での「サルベージ」「コンバージョン」とは何かを考えてみたい.
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