特集 見直される膵癌診療の新展開
扉
pp.5
発行日 2014年1月20日
Published Date 2014/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104898
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膵癌の治療成績は長い間改善がみられなかったが,最近になり非切除例に対しての新規抗癌剤および分子標的薬の登場によるMSTの延長が多く報告されてきている.切除例でも,borderline resectable症例へのneoadjuvant therapyによる切除率および根治切除率の向上,また切除可能例への術後adjuvant therapyにより,予後の改善がみられるようになってきた.
一方,診断面においては術前診断の精度の向上により早期膵癌の診断率が向上した.また鑑別診断における膵癌診断能の向上により,大きな手術侵襲を要する膵切除が「癌の疑い」によって適応となる症例が減少してきていると思われる.
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