必見! 完全体腔内再建の極意・2
胃切除後再建術に必要な手縫い吻合,縫合法―アートな世界
笠間 和典
1
Kazunori KASAMA
1
1四谷メディカルキューブ 減量外科センター
pp.570-574
発行日 2013年5月20日
Published Date 2013/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104573
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■■はじめに
皆さん,元気ですかーっ! 元気があれば手縫い吻合もできる! というわけで,今回は九州大学の永井英司先生による「必見! 完全体腔内再建の極意」にお呼びいただきました四谷メディカルキューブ減量外科センターの笠間です.
私は減量外科(肥満外科)を主として行っていますが,実は減量外科こそ体腔内再建の元祖です.1994年にWittgloveらによって世界ではじめての腹腔鏡下Roux-Y胃バイパス術が行われましたが,私の知る限りではこれがはじめての体腔内再建ではないかと思います.
私自身は2002年に腹腔鏡下胃バイパス術を行いましたが,それがはじめての体腔内再建であり,2003年には胃癌に対しての幽門側胃切除,体腔内R-Y再建を行っています.その後,胃癌領域では噴門側切除では食道残胃吻合,空腸置換術,胃全摘ではoverlap法,食道空腸手縫い縫合などを行っています.上部消化管に関しては,小開腹から操作をして……という「腹腔鏡補助下」の手術は2003年以降はまったく行っていません.なぜなら,体腔内再建のほうが「安全で,早くて,楽」だからです.
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