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当院は熊本県第二の市である八代市のほぼ中央,市街地にある総合病院です.病床数は344床で,15の診療科を標榜し,職員数は519名(医師数:39名)と文字どおり熊本県県南地域の中核的拠点病院です.5年前までは,県内で最も経営的にも人材的にも厳しい状況下にある病院の1つとされていました.しかし,現・島田院長が着任されてから,病院理念から人材(医師)確保,経営,経費削減に至るまで様々な改革が行われ,現在では県内で最も活気のある病院として注目されるに至っています.今年12月には地下1階,地上14階建の新病院が竣工し,病院名も「熊本総合病院」に変わる予定です.地域完結型医療における公的病院の使命を実践すべく,職員一丸となって頑張っているところです.
外科のスタッフは院長を含め6名で,消化器癌を中心に肺癌,乳癌,甲状腺癌などの各種癌腫および,胆石症,虫垂炎,憩室炎,血栓症,腸閉塞,汎発性腹膜炎などの良性疾患に至るまで幅広く診療を行っています.昨年度の全手術症例は566例で,主な癌手術の内訳は,食道切除再建術(すべて胸腔鏡下切除)10例,胃癌手術72例(胃全摘術15例,胃切除術35例,腹腔鏡下胃切除術22例),結腸切除術57例,直腸手術32例,膵胆管癌手術18例(膵頭十二指腸切除術13例,膵体尾部切除術2例)と,地域がん拠点病院としての役割を果たすべく,積極的に取り組んでいます.癌の進行度に応じて術式を決定し,個々の症例に最も適切な手術を行うように心がけています.腹腔鏡,胸腔鏡を用いた低侵襲手術(内視鏡下手術)は早くから積極的に導入し,腹腔鏡下胃切除術,胸腔鏡下食道切除術は県内でも有数の症例数を経験しており,良好な成績を上げています.
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