Japanese
English
臨床報告
非開胸頸部襟状切開アプローチ手術で摘出した,頸部から縦隔に進展する副甲状腺囊胞の2例
Two cases of a parathyroid cyst extending from the neck into the mediastinum removed by surgery via the cervical approach
上林 孝豊
1
,
鈴木 卓
1
,
藤田 葉子
2
Takatoyo KANBAYASHI
1
1京都民医連中央病院外科
2京都民医連中央病院病理科
キーワード:
頸部から縦隔に進展する囊胞
,
頸部切開アプローチ
,
縦隔内副甲状腺囊胞
Keyword:
頸部から縦隔に進展する囊胞
,
頸部切開アプローチ
,
縦隔内副甲状腺囊胞
pp.1338-1342
発行日 2012年10月20日
Published Date 2012/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104275
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要旨
今回われわれは頸部アプローチによって摘出した,頸部から中縦隔に進展する副甲状腺囊胞を2例経験した.2例とも胸部単純写真で気管の高度な右側偏位を指摘され受診した.頸部から中縦隔に進展するそれぞれ長径67mm,86mmの囊胞性病変であり,ともに頸部アプローチ下に摘出した.頸部から縦隔に進展した囊胞性病変の摘出に際しては,縦隔への進展が高度と思われても,浸潤や癒着が少ないと予想されるならば,侵襲や創痛の小さい頸部アプローチのみでの摘出を試みるのが有意義であると思われた.
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