特集 知っておきたい放射線・粒子線治療
扉
pp.969
発行日 2012年8月20日
Published Date 2012/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104168
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
癌に対する放射線治療は近年,急速に進歩している.放射線を様々な方向からミリ単位の精度で照射し,癌周辺の正常臓器や神経を避けることで,被曝による人体への有害事象を最小限に抑えられる高精度放射線治療装置(ノバリスTx)も導入されてきている.また,コンピュータの進歩により適切な照射モデルを作りやすくなり,効果的で副作用の少ない放射線照射がより簡便にできるようになってきており,その効果も期待されている.
一方,いまだ医療保険には適用されていないが,近年大きく注目されている陽子や炭素の原子核による粒子線・重粒子線治療の現況はどうなのか,外科医にとっても興味ある分野である.本号では,これらの放射線治療や粒子線治療の現況と将来の展望について,外科医向けにわかりやすく解説していただいた.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.