読めばわかるさ…減量外科 難敵「肥満関連疾患」に外科医が挑む方法・23【最終回】
減量外科―今までの10年と未来
笠間 和典
1
Kazunori KASAMA
1
1四谷メディカルキューブ減量外科センター
pp.660-668
発行日 2012年5月20日
Published Date 2012/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104074
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みなさん,元気ですか~っ! 早いもので,この連載を始めてからもう約2年が過ぎました.また,私が最初の腹腔鏡下Roux-en-Y胃バイパス術を行ってから,ちょうど10年になりました.この10年で約450件の減量手術を行い,今年中には500件になると思います.
2011年には日本中の13の病院で,21人の外科医によって168件の減量手術が行われました.100件を超えているのは当院のみですが,5件以上行った病院は9施設あり,当院以外にも10件以上行った病院が1施設(沖縄の中頭病院)ありました.10年前とは隔世の感がありますし,2009年には日本中で70件程度だったので,日本でも少しずつですが進歩がみられていると思われます(アジアのほかの国々の進歩のスピードに比べるととても遅いのですが……).
この最終回では減量外科の今までの10年を振り返り,また今後,この分野がどうなるかを考えてみたいと思います.
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