特集 「切除困難例」への化学療法後の手術―根治切除はどこまで可能か
扉
pp.5
発行日 2012年1月20日
Published Date 2012/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103896
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
分子標的薬をはじめとする最近の化学療法の進歩は目覚ましいものがある.これまで局所高度進行腫瘍あるいは転移性の腫瘍は外科切除の対象外とされ,化学療法あるいは化学放射線療法(CRT)が延命目的の治療として行われてきた.しかしながら,近年,このようないったんは根治を断念し化学療法ないしはCRTを行った患者のなかに,治療が著効し,根治切除が可能となるケースがみられるようになってきている.
このような患者に対する追加外科切除は,conversion therapy,salvage surgery,あるいはadjuvant surgeryなどと呼ばれるが,その実行性や予後改善効果はいまだ十分に明らかになっていない.本特集は,上記について国内外の最新の知見や自験例をもとに解説いただいた.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.