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当院は東京都西部の多摩地域八王子市にあり,新宿から中央線で約40分のJR八王子駅から徒歩10分に位置しています.当市は明治時代から絹織物の産地として発展し,現在は東京のベッドタウンとして人口は55万人を超えています.当院は昭和58年に中山恒明初代理事長が中山記念胃腸科病院として開設しました.東京女子医大消化器病センターの関連病院として開院当初から,消化器疾患の診断と治療の専門病院として八王子市のみならず三多摩地域の消化器疾患治療の基幹病院を目指して医療活動を行ってきました.2代目の羽生富士夫理事長の就任後は消化管疾患のみならず肝胆道膵疾患,とりわけ膵胆道悪性疾患の手術数が著しく増加しました.年間に実施する消化器疾患の手術数は700件以上,消化管内視鏡検査数は1万件以上,1日平均外来患者数240名,平均在院日数6.1日,ベッド稼働率85%で,98床の中小規模病院でありますが,近隣の大学付属病院の消化器疾患手術実施数を超える診療実績を上げています.
現在は,日本外科学会外科専門医制度関連施設,日本消化器外科学会専門医修練施設,日本消化器病学会認定医施設関連施設,日本消化器内視鏡学会指導施設,日本がん治療認定医機構認定研修施設であり,消化器内科医3名,同外科医9名の総勢12名が常勤医師として勤務しています.外科医師は全員が外科学会指導医,専門医,消化器外科学会指導医,専門医資格を有しています.外来診察をはじめ,内視鏡検査,レントゲン検査は内科医,外科医全員が当番制で行っています.入院患者も内科,外科の枠を越えて医師全員が連携し診断と治療を行っています.毎朝8時から医師全員で回診をし,毎週1回の症例検討会は医師全員,看護師,薬剤師,検査技師が参加して討議を重ねています.手術は火曜と金曜は全日,水曜日は午後に行っています.昨年の手術実施総数は741例で,食道4例,胃96例,小腸大腸207例,肝臓30例,胆道180例,膵臓28例,そのほか196例でした.
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