Japanese
English
臨床報告
直腸原発MALTリンパ腫の1例
A case of MALT lymphoma of rectal origin
大塚 正久
1
,
吉岡 慎一
2
,
辻江 正樹
2
,
藤本 高義
2
Masahisa OTSUKA
1
1大阪大学大学院医学系研究科消化器外科学
2兵庫県立西宮病院外科
キーワード:
直腸原発
,
MALTリンパ腫
,
手術
Keyword:
直腸原発
,
MALTリンパ腫
,
手術
pp.1382-1386
発行日 2011年10月20日
Published Date 2011/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103763
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要旨
症例は69歳,男性.肛門縁から4cmの部位に結節集簇様の腫瘍を認め,生検の結果,悪性リンパ腫と診断されたため,2008年2月に超低位前方切除術,D2リンパ節郭清術を施行した.術後の病理組織学的診断でMALTリンパ腫と診断した.大腸原発MALTリンパ腫の予後は,腸管悪性リンパ腫のなかでは比較的良好であると報告されている.進行した病変に対しては,リンパ節郭清を伴う手術が必要であるとの報告がある一方で,Helicobacter pylori除菌,化学療法,放射線療法といった内科的治療が有効であったとの報告もある.治療法の選択には,今後の症例の蓄積が必要であると考えられた.
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