Japanese
English
臨床報告
腋窩リンパ節転移が増大した軟骨化生を伴う乳癌の1例
A case of breast cancer with cartilaginous and osseous metaplasia accompanied by rapid growth with axillary lymph node metastasis
赤羽 和久
1
,
鈴木 正彦
1
,
鷲津 潤爾
1
,
佐藤 直紀
1
,
鳥居 翔
1
,
水上 泰延
1
Kazuhisa AKAHANE
1
1JA静岡厚生連遠州病院外科
キーワード:
骨・軟骨化生を伴う乳癌
,
腋窩リンパ節転移
Keyword:
骨・軟骨化生を伴う乳癌
,
腋窩リンパ節転移
pp.1126-1131
発行日 2011年8月20日
Published Date 2011/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103691
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨
稀な病理組織型である骨・軟骨化生を伴う乳癌の1例を経験したので報告する.症例は54歳,女性.左乳房のしこりと増大する左腋窩リンパ節を主訴に当科を受診した.左乳房腫瘤および腋窩リンパ節からの穿刺吸引細胞診で間質性粘液を伴った癌細胞を採取した.針生検は浸潤性乳管癌であったが,一部に軟骨肉腫様の細胞を認めた.左乳房切除術および腋窩リンパ節郭清術(level Ⅱ)を施行した.病理診断は軟骨化生を伴う乳癌,pT2,pN1(1/17)で,ER(±),PgR(-),HER2(-)であった.術後補助療法を追加し,現在再発は認めていない.1983年以降にわが国で報告された骨・軟骨化生を伴う乳癌症例に,自験例を加えた58例を集計して報告する.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.