病院めぐり
いまず外科
今津 浩喜
1
1いまず外科
pp.813
発行日 2011年6月20日
Published Date 2011/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103598
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当院は名古屋駅から東北500mほどの位置にあり,1972年8月に父の今津市郎が開院し,2004年5月に私が継承・開業したクリニックです.立地上は名古屋駅に近いのですが,下町であるうえに近年の都市化の影響で人口減少が著しいこともあり,外来患者数が減少傾向にあって不採算の環境でした.そのため,開業に際して,いわゆる近隣のかかりつけ医としての役割は残し,標榜科も父親が届け出ていた多くの科を残すものの,クリニックの特徴として,鼠径ヘルニア,腹壁瘢痕ヘルニア,下肢静脈瘤,痔核などの日帰り手術と,プロポフォールを用いた全身麻酔下の内視鏡検査を柱として院外にアピールすることとしました.
当初は市民セミナーやホームページなどインターネットで情報を発信することから始め,新患数がゆっくり増えてきました.2005年1月に現在の施設(隣接駐車場に建設)に移り,2006年4月に老人ホームを併設するとともに,手術室や入院施設(2床)を増設し,患者の希望によっては入院(来院患者のほとんどは当日帰宅の1日入院ですが)にも対応可能となりました.手術術式のみでなく,麻酔方法や術前後の管理などを少しずつ検討・改良することによって日帰り手術件数は2010年末までに1,993件(2010年単年では509件.創傷処理やデブリードマンなどを除く)となりました.99.9%の患者は当日に帰宅しており,そのうち鼠径ヘルニア手術が1,429件(1,516症例.2010年は332件,352症例)と72%を占めています.
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