ひとやすみ・68
若気の至り
中川 国利
1
1仙台赤十字病院外科
pp.52
発行日 2011年1月20日
Published Date 2011/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103380
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- 文献概要
馬齢を重ねると,若いときの自分の行動を思い出して赤面することが多々ある.一方で,純真であったからこそ羞恥心もなく行動できた青春時代を懐かしく思い出す.
仙台市内の外科勤務医が集まる懇話会に研修医を誘った.その会には30年ほど前から市内の外科勤務医が集まり,日常臨床で経験した稀な症例や診断・治療に苦慮した症例を持ち寄っては,自分の失敗談を交えて気楽に意見を交換してきた.初期には隔月ごとに開催したこともあり,現在まで160回ほどの回数を重ねている.発足当初から参加していた私は,年齢や肩書きとは無関係に自由闊達に議論できる気楽な会と認識していた.しかし,同伴した研修医によれば,「大先輩の医師ばかりでとても質問する雰囲気ではなく,非常に緊張しました」とのことであった.
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