私の工夫―手術・処置・手順
生理的展開を意識したULTRAPRO* Hernia System(UHS)のアンダーレイパッチ挿入法(リバース・ロール法)の工夫
朝蔭 直樹
1
,
松村 知憲
1
,
岡田 慶吾
1
,
中村 直和
1
,
苅込 和裕
1
,
十束 英志
1
,
諏訪 達志
1
Naoki ASAKAGE
1
1柏厚生総合病院外科
pp.1424-1425
発行日 2010年10月20日
Published Date 2010/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103226
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
【はじめに】
鼠径ヘルニア修復術においてはLichtenstein法などオンレイパッチのみの修復でも十分に有効であることは証明されているが1),われわれは腹膜前腔にパッチを展開する修復法がより論理的であると考え,腹腔鏡下におけるtotally extraperitoneal preperitoneal repair(TEP)はもちろんのこと,前方アプローチ法でもProlene* Hernia System(PHS)やULTRAPRO* Hernia System(UHS:ともにジョンソン・エンド・ジョンソン社)を好んで使用している.
2009年から使用しているUHSはプロリンとモノクリルを編み込んだ半吸収性のlarge pore構造であり,アンダーレイパッチがモノクリルフィルムで補強され形状が保たれる構造となっている.われわれはこのUHSの機能を活かし,腹膜前腔への生理的展開を意識したアンダーレイパッチの挿入法を工夫しているので紹介する.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.