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特集 ESD時代の外科治療
大腸癌に対するESD
奈良県立医科大学附属病院での「外科の対応」―消化器外科医が施行する大腸ESD
Colorectal ESD by a gastroenterological surgeon
内本 和晃
1
,
藤井 久男
2
,
小山 文一
1
,
中川 正
1
,
中村 信治
1
,
植田 剛
1
,
錦織 直人
1
,
中島 祥介
1
Kazuaki UCHIMOTO
1
1奈良県立医科大学消化器・総合外科学
2奈良県立医科大学中央内視鏡・超音波部
キーワード:
消化器外科医
,
大腸ESD
,
手術
Keyword:
消化器外科医
,
大腸ESD
,
手術
pp.1116-1121
発行日 2010年8月20日
Published Date 2010/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103151
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要旨:大腸ESD(内視鏡的粘膜下層はく離術)は,手技の困難性や穿孔時の腹膜炎の危険性から,まだ臨床研究の段階である.ESDは主に消化器内科医によって施行されていると思われるが,消化器外科医もその適応や合併症について理解しておく必要がある.大腸ESDを施行するにあたり,安全性が第一で,そのうえで腫瘍学的に適切な治療選択肢か,患者のニーズはどうか,ESD施行体制は整っているか,穿孔時や施行中断時の対応などについて,消化器内科医と話し合っておかなければならない.当施設では,われわれ消化器外科医が大腸ESDも行っているので,内視鏡治療から腹腔鏡下手術を含めた外科的治療まで,同じチームで治療を行うことが可能である.
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