病院めぐり
白十字会佐世保中央病院外科
國﨑 忠臣
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1白十字会佐世保中央病院外科
pp.112
発行日 2010年1月20日
Published Date 2010/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102938
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当院の初代理事長である富永猪佐雄博士は昭和4年に佐世保市宮崎町で診療所を開設され,戦後の昭和22年に24床で当院を設立された.昭和35年に前理事長の富永雄幸博士と故鳥越敏明博士が就任され,約300名の結核患者の内科的・外科的治療が可能になった.昭和38年に161床の新館が完成し,昭和39年に救急告示病院となった.高度成長によって交通事故が急増し,整形外科と脳外科を開設する.昭和48年に292床へ増床し,急増する腎不全に対して血液透析センターを併設した.
昭和53年に鳥越博士が病院長に就任された.病院内の近代化に着手され,画像診断の必要性から血管造影装置,シンチグラム,CT装置など最新の医療機器を導入し,機械吻合器や外科用レーザーなど新しい医療技術に対しても積極的に取り組まれた.肺癌の研鑚に菅村医師を国立がんセンターに短期留学させた.また,現在の碇外科部長も癌研病院で乳腺外科の研修を積み,この地域の乳癌患者さんの診療・指導に活躍中である.このように,当院は勤務医の研修・教育を行っており,また,学会活動にも積極的に参加するよう奨励し,つねに最新の医療技術を修得し,地域住民の医療へ還元している.平成7年に現在地に心臓血管外科を含めて18診療科の総合病院としてオープンした.
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