ひとやすみ・47
生涯現役
中川 国利
1
1仙台赤十字病院外科
pp.824
発行日 2009年6月20日
Published Date 2009/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102601
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- 文献概要
長男の大学の卒業アルバムを開いていたら,クラブ活動や実習に勤しむ息子の姿があった.そして,クラスの寄せ書きには「生涯現役」と息子は記載していた.息子に真意を問い質したことはないが,「臨床医として一生を捧げたい」との若き情熱を強く感じた.
私自身の学生時代を振り返ると,最終的に勤務医,開業医,教育者,研究者いずれの道を歩むか,特に夢は抱かなかった.ただ,少しでも早く医師として患者さんの治療に従事したいとの願望があった.その後,外科医として数多くの臨床経験を重ね,早いもので30数年が過ぎ去った.自分では体力・気力ともにまだまだ充実しており,これからも外科医として活躍していく自信はある.しかしながら周りを見渡すと,同級生でも現役として手術に邁進している外科医は数少なくなった.
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