外科医局の午後・50
「外科医局の午後」50回記念
岡崎 誠
1
1市立伊丹病院外科
pp.28
発行日 2008年10月22日
Published Date 2008/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102316
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- 文献概要
このコラムを担当させていただいてから,知らぬ間に50回目を迎えることとなった.思えば4年前に急に編集室から病院へ電話があって「定期的になにか書きませんか」という依頼があり,当初は2年間の予定という話であった.医学論文以外の文章はそれまでほんの数編書いていただけであったが,自分の書いた文章を多数の人に読んでいただくという機会はそうあるものでなく,ふたつ返事でOKした.
当初は手術に明け暮れた前々勤務地での9年間の出来事や思い出を中心に,最初の20篇くらいは短期間に書くことが容易であった.しかし,それが一段落すると,題材を考えるのに苦労しだした.医療や外科治療をまったく抜きにしては表題に反するし,また,あまりにも常識的なことや単なる論調でも面白くない.しかし,日頃,少し気をつけていると医療は変化に富んでいて,医療崩壊など次々に問題が生じており,また,実際の日常の臨床でも問題点は山積していた.1回につき原稿用紙3枚分くらいであるが,あることを書こうとすると,書き出すまでは頭のなかでぼんやりと考え,いざ書き出すとパソコンに向かい,とにかく一気に書くように努めた.文章の推敲はそのあとにゆっくり行った.
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